手帳の湖

手帳にまつわる自省録

記号化しすぎない

世の中に手帳術と呼ばれるものは数多くあって、僕も今まで色々試してきた。試行錯誤を繰り返していって使いやすいものだけが生き残っていく。頑張って手帳術を駆使しても面倒くさかったりややこしかったりするものは結局淘汰される。

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システムダイアリー(SD手帳)。小型のシステム手帳だ。

小型のシステム手帳であるSD手帳を愛用しているのだが、小型なので当然大判の手帳よりも紙面が限られる。手帳術の中には小さな筆記面積を有効活用するために、「記号」を活用する、というものがある。

結論、この「記号」に凝りすぎないこと。これが僕の実践経験から来る学びだ。記号を編み出すのが楽しくなりついつい増やしたくなるのだが、数を増やしてもはっきり言って使いこなせない。今でも活用している記号はほんの数パターン、ToDoリストの「チェックボックス」「完了レ点」「中止×印」「延期→印」(エントリー;ToDoリスト)そしてお天気マーク(エントリー;天気を記録する)ぐらいだ。

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ヘタクソな走り書きで失礼。僕はToDoリストのページをとても活用している。

経験上タスク管理はほぼこの「完了、中止、延期」というステータス管理だけでいける。これ以上のステータス管理を設けても使いこなせないし、実際頭が混乱する。やろうと思えば優先度や誰に委任したか、どのリフィルページに移動させたかを示す記号なんかを付け加えることもできるし実際チャレンジしたことはあるが続かなかった。つまり僕には必要なかった。もう10年ぐらいはタスク管理はこの運用で何の問題も起こっていない。

他にも紙面の有効活用のためにあらゆる記号化の誘惑(?)はあるのだが、「記号化しすぎない」ということで、頭の中で文字を記号化する切り替えの時間を削減している。誇張した書き方だけれど、「このときどんな記号を書くんだっけ」「この記号はどういう意味だったっけ」と考えたり迷ったり思い出したりする時間をちょっとでもなくすために瞬時に判断できる数に削ぎ落とす。こうやって使いやすい運用に絞っていくことも手帳が長続きするコツだと思う。

記号以外にも「会議」を「会ギ」と書くなどの簡略化する方法もあるが、あまり意識せずにその時その時で書きたいように書いている。あまりルールを設けずに、逆にルール化しないルール、で運用している。あまりきっちりしたルールにするとルールに縛られて手帳に書き込むのがめんどくさくなる。そうなっていくとだんだん手帳に手が伸びなくなるので、できる限り手帳の記入ルールは緩めにしている。

記号化や略語をあまり使わないとなると手帳の紙面の有効活用にならないのでは、と思ったこともあったが実際はたいして変わらない。僕の場合は書き込み量そのものがさほど多くないので小型手帳に普通に箇条書きやメモ、予定をそのまま書き込んでも何の問題もなく、自分自身で読める。今の手帳サイズは自分の書き込み量や字の大きさなども加味して検討して行き着いたものなので、書き込みストレスもほぼなく運用できているといえる。これに無理矢理に記号化などの手帳術を加えるのは不要、と言うわけだ。

...という手帳術のお話でした。