手帳の湖

手帳にまつわる自省録

ノーストレスな手帳

使っていて全くストレスのない手帳。おそらくそんなものは、ない。どんな素敵な手帳だって完璧ということは多分なくて、なんらかの「もうちょっとこうだったらいいのにな〜」を抱えている気がする。まぁただこれは僕個人の経験からくる考えなので、使っている手帳に全くストレス感じてないよ!という方もいらっしゃるかもしれない。そういう自分にあった手帳に出会えた方が羨ましい。これは嫌味でも皮肉でもない。満足して永く使える逸品に出会えることは幸せなことだ。

メインの手帳をエルメスのヴィジョンに変えてから毎日使っているが、このお気に入りの手帳も全くストレスを感じない手帳かというとそんなことはない。気に入って使っているので当然満足しているのだけれど、3年ほど愛用してきたSDとどうしても比べてしまう。システム手帳と綴じ手帳なのでそもそもの仕組みから異なっているのだけれど、それぞれのメリデメがはっきりしているので使う場面によって「SDだったらなぁ」とか「ヴィジョンでよかったなぁ」とか色々感じるのだ。今のところ総合的には「ヴィジョンでよかったなぁ」が勝つので別にいいんだけれど。

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使い勝手云々よりもこのピッグスキンの革カバーが所有欲を満たしていることが満足感に直結していると思う。

僕にとってどういう手帳がストレスを感じにくいかというと、

・書きたい時にすぐに書ける

・手に持ちやすい

・持ち運びが楽

・開きがよい(パタンと180度開く)

・多少雑に扱っても気にならない強度

こんなところか。僕が持っているヴィジョンはペンホルダー付きのタイプではないので、常にペンを別で持ち歩く必要がある。また、開きはいいけどその状態を維持してくれない(これは経年変化で開くようになるかもしれない)。この辺りがストレスを感じるポイントに抵触する。手帳にペンを挟めないということに関してはそこまでストレスに感じないのだとあらためて思った。というか、今使っているボールペンであるパイロットのタイムラインがペン先を本体に格納できる且つ小ぶりなサイズ感なのでハダカで持ち歩いてもよりストレスを感じにくいのだと思う。よく書くときにペン先がガタつくといったコメントも多いボールペンだが、僕は気にならない。なのでこれは持ち歩くペンにもよるよな、といったところ。

それよりもプチストレスを抱えているのは手帳の開きっぷりだ。開くページによってはすぐに勝手に閉じてしまうので、書く時に手で押さえておく必要がある。手帳を開いて机の上に置いておきたい時は使い勝手がよろしくない。これは革カバーがこなれてきたら解決する話かもしれないので今後の経過を追いたい。

それ以外については、タフな手帳だし、持ちやすく運びやすいし、何しろ触り心地も最高なので総合的にはとても満足している。ま、SDも3年程満足して使っていたのにこのヴィジョンに変えてしまったぐらいだから、ずっと満足して使い続けるのは難しいのかもしれないが・・・。ただまぁそこそこシニア層と呼ばれる世代に突入してきているので”終の住処”ならぬ”終の手帳”を定めたいなという気持ちがなくもない。実は元々は能率手帳ゴールドこそがそんな”終の手帳”候補だったのだけど、今はそこにSDもエルメスも入ってきている。最有力候補はもちろんエルメスヴィジョンだ。多少の使いにくさも含めて愛せてしまいそうなほどに気に入っているのだ。

ノーストレスな手帳、というものは僕にとっては存在しない手帳なのだけれど、完璧ではないけれど愛せる手帳を探して見つけて、そして使い続けたい。