手帳の湖

手帳にまつわる自省録

手帳好きなお年寄り

先日、通院している病院の待合室でお年寄り(80代ぐらい?のおばあさん)が隣に座ってらっしゃったのだけれど、おもむろにカバンから革のシステム手帳(バイブルサイズ)を持ち出して颯爽とメモを取りはじめた。次の通院の予定を確認しているのか、ウィークリーページになにやら書き込んでいらっしゃった。手帳のメーカーまでは視認できなかったけれど、年季の入ったブラウンの革手帳で、長年使い込まれているみたいだなぁ。いいなあ、と密かににんまりした。

ずっとガン見するわけにもいかないのでそれ以上見つめるのは控えたわけだが、街中で他人が手帳を取り出してメモしたり目を通す様はめちゃくちゃ気になる。そして、手帳に書き込む姿は「やっぱりかっこいいなあ」と思うわけである。文具特化型マンウォッチング。

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愛用中の手帳、システムダイアリー。(SDハイラインバインダー)

特に僕みたいなそろそろシニア層と呼ばれるかどうかの瀬戸際の者としては、これからさらに年をとっていく中で大好きな手帳、趣味としての手帳との付き合い方をどうするか考えていくにあたって、諸先輩方の手帳の使い方は気になるし参考になるし勉強になるのだ。ほぼ日手帳をはじめとするいくつかの有名手帳から毎年出るガイドブックに登場されるお年寄りも思い思いの使い方をされていて、楽しんで使ってていいなあ。と憧れる。

今と同じ仕事を続ける限り大きく手帳の使い方は変わらないはずだし、仕事卒業はそもそもだいぶ先の話だけれど、いざ仕事からリタイアした時は使い方がまったく変わってしまうのか、同じ使い方で仕事の部分がなくなるだけなのかあまり想像がつかない。だいぶ先というか20年ぐらい先の話なので今から細かくあれこれ考えることもないか、と思いつつかっこいいおじいさんを目指したい身としては時々将来を想像しながら目先の手帳を愛でていくのだ。