手帳の湖

手帳にまつわる自省録

手帳沼と手帳病

手帳沼というものは、たった一つの手帳と添い遂げようとするものを引きずり込み、多数の手帳を同時に使い倒したくなる病にかかるようにしてしまう恐ろしい沼だ。僕はかつてこの沼から抜け出し、システムダイアリーという生涯の伴侶を得た。

はずだった。

システムダイアリーが嫌いになったとか、システム手帳が嫌になったとかそんなのではないけれど、急に綴じ手帳に戻りたくなってしまった。年明け以降、システムダイアリーを使いつつ、ハンデイピックを使ってみたり、ダイゴー手帳を使ってみたりとチラホラと3年目の浮気状態になってきていたのだけれど、先日からエルメスの手帳”アジェンダGM”を再び手にした時ぐらいから「もっと薄い手帳を持ち歩きたい」と再び思ってしまった。そう、なんとなく思ってしまったのだ。ハンディピックを使ったのがきっかけで、先日再び手に触れたアジェンダGMがその気持ちを思いっきり後押し。特にエルメスアジェンダGMはヤバい。あの手触りの良さはなんだ。あれは手帳の表面になんかの薬でも塗ってるんだろうか。

f:id:diarylake:20230506102300j:image

システムダイアリー/エルメスアジェンダGM/ハンディピックS

そうなってくるといてもたってもいられなくなり、とりあえずアジェンダGMを使えるようにレフィルを探す旅に出ている。あとは、綴じ手帳再び使いたい欲求から「能率手帳ゴールド小型版」に戻るのはどうか、と思い始めてる。手帳一冊使いを至高とする思考はどこへやら。

システム手帳と綴じ手帳は機能的にも異なるので、システム手帳で謳歌している”とりあえず書いて後で分類する”と異なる管理方法が必要になってくる。おそらく”分類せずに単純に時系列で記録する”になるだろう。これは永らく綴じ手帳派だった僕が長い間やっていた手帳の使い方だ。

綴じ手帳の利点の一つは”過去情報を年単位で閉じ込めている”だと思っていて、その点はシステム手帳に勝ると思っている。こういうことを書いている時点で気持ちが綴じ手帳に振れてしまっているんだろうな。

システムダイアリーも使っていきたいと思っているので浮気男としてどっちも選べない優柔不断な状態だけれど、ここはゆっくりじっくり吟味しつつ、今一番使いたい手帳を常に持ち歩ける状態に持っていきたいと思う。

過去2年間の”システムダイアリー以外眼中にない”状態から考えると波乱の2023年だ。