手帳の湖

手帳にまつわる自省録

8穴手帳

システム手帳で最も普及しているのは6穴式でバイブルサイズ。僕のシステム手帳観でいうとこのバイブルサイズの6穴手帳がシステム手帳の基本。これを基準として、大きいサイズ(A5以上)や小さいサイズ(ミニ6やマイクロ5)がラインナップされている、という認識でいる。

我が最愛のシステム手帳であるSD手帳(システムダイアリー)は上記の規格の外側にある純国産のシステム手帳だ。サイズはミニ6とほぼ同等サイズだが、リフィルサイズはひと回り大きく、決定的に異なるのはリングが8つあり、独自規格だということだ。10数年前まではBindex-Nという8穴式のバインダーがあったけれどすでに廃盤だ。パイロットの8穴手帳は今もあるんだろうか。とにかく8穴式というのは希少種で絶滅危惧種だ。

それぐらいマニアックで互換性がないというデメリットを抱えている8穴手帳だが、6穴や5穴と比べて違いはあるのだろうか。実際に使ってみてわかるのは、リングの数よりもSD手帳のリングのカタチ、楕円形になっている点がリフィルを捲りやすくなっていて使いやすいという点だ。リングの数が多い方が安定感があってよいとも考えられるけれども、実際にはそれほど違いを感じられるわけではない。

8穴手帳

平べったいリングのカタチをしているのでページを捲りやすいだけでなく、筆記する際の邪魔にもなりにくい。実際まったく邪魔にならないかというとそんなことはないし、もちろん綴じ手帳と比べるまでもなくシステム手帳のほうが筆記しにくいに決まっているのだが、僕は意外にもあまり書きにくいと思わない。一般的なミニ6のシステム手帳を比べると手に引っかかりにくく書きやすく感じるのだ。あばたもえくぼ。

こういう風に考えてみると、穴の数よりもその形状に利点があるように思う。僕は8穴手帳はSD手帳しか使ったことないのだけれど、満足して使っている。8穴ということだけが理由ではないけれど、使いやすい手帳なのだ。