手帳の湖

手帳にまつわる自省録

電脳システム手帳

この本のことをまだ書いていなかった。「電脳システム手帳」(奈良総一郎:著)。システムダイアリー(SD手帳)の開発者、奈良総一郎氏のシステムダイアリー入門書だ。1988年発行。

僕の手帳活用のためのバイブル本は「能率手帳の流儀」(野口晴己:著)だけれども、この「電脳システム手帳」もシステムダイアリーを愛用する上では避けて通れないと思って購入した。古い本だが、いまだにSDのオンラインショップで手に入る。

オンラインショップでは”SDマニュアル「電脳システム手帳」”と名付けられていて、製品詳細はこう書いてある。

製品詳細

・SDの哲学、設計思想、SDパーツの紹介

・著名ユーザーの活用法もわかる

・基礎も応用もこれ一冊でマスターできる必読の書

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昔の本なので掲載されている情報は当然古く、”コンピューター”という単語も出てくるけれどまだMacWindowsも登場しない頃の本。とはいえアナログよりもデジタルで情報管理した方が基本的にはよい、というようなこれからのコンピュータ時代到来を予感させる(コンピュータじたいはかなり前からあるけれど)文章がそこかしこに。

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本の内容に大きく触れてネタバレするようなことはしないけれど、1980年台の人が考え抜いたSD手帳の使い方は、今読んでも陳腐化はしていなくて、逆にいうとシステム手帳の使い方は古くから完成していたのだと思う。進化していない、というよりも初期から完成されていた、というほうがふさわしいと思う。

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たまーに読み返す程度の活用しかできていないけど、当時のユーザーの使い方や、SD開発の思いや決定事項(たとえば、リフィルサイズとか)の根拠なんかも載っていてかなり読み応えがある。

SD手帳はシステム手帳なので掲載されている活用方法はシステム手帳にも繋がる部分もあるけれど、基本はSD手帳の使い方なので、万人にお勧めする「手帳本」ではない。システムダイアリー(SD手帳)を使っているあるいは使ってみたいと思っている人は読むと参考になるかも知れない。SD手帳を偏愛している方は購入マストだ。

というか熱狂的ファンはすでに持ってるだろうけれどもね。

↓オンラインショップのリンク

https://store.system-diary.jp/products/option/