手帳の世界(?)では一般的にシステム手帳は綴じ手帳よりも書きにくい(筆記がしにくい)と言われている気がする。システム手帳がシステム手帳たる所以とも言えるリングが手に当たって書きにくい、という点だ。特に右利きの人にしてみるとリフィルの左側に文字を書く時に手にリングが干渉するので書くのに邪魔に感じる、こういうわけでシステム手帳そのものが敬遠される場合がある。
僕の経験上、リングサイズが20mmを超えると確かに手にリングが干渉するのが気になる。それよりもリング径が小さい場合はそこまで干渉が気になることはない。ただ全く干渉しないのかというとそんなことはないので気になる人は気になるしストレスを感じるかもしれない。これはだいぶ個人差がありそうだ。
一方、綴じ手帳はは全て書きやすいかと言うともちろんそんなことはなく、書き心地は手帳による。表紙と一体型でないカバーと本体が分離した手帳の多くはページをめくるたびにカバーと本体の間にズレが発生しておまけに小さなストレスが発生する、といったことがある。これが地味に効いてくる。
最近になってようやく気づいたことだけれども、僕はリングに干渉するよりもこのカバーと本体がしっくりこないほうが嫌だと感じていたのだ。システム手帳は確かにリングが邪魔ではあるけども、カバーと本体は一体化しているので書いたり開いたり閉じたりする時にズレるということはないので結果的に書きやすいのかもしれないと思う。
綴じ手帳でも能率手帳ゴールドのような表紙と中身が一体化した手帳は上記のようなストレスが発生しないので最強。当然リングはないので筆記時に干渉もない。好きな手帳たちの中で一番書いててストレスが少ない手帳なのかもしれない。
システム手帳において、筆記のしやすさを重視するならリング径は小さめがいいだろう。実体験的には11mm-16mmぐらいまでが書きやすさと挟めるリフィル数のバランスがよいと感じている。8mmはだいたい60枚ぐらいのリフィルが挟めるが、80-100枚ぐらい挟みたい僕には少し足りない。20mm以上のサイズも好きではあるけれど確実に手に干渉するので筆記のしやすさでは劣る。
”手帳の使いやすさ”は総合的に判断する必要があるけれど、何かを立てたら何かを犠牲にしなければならないこともある。書きやすさと持ち歩ける情報量のちょうどよいバランスを探ってみる必要があるのだ。