手帳の湖

手帳にまつわる自省録

自分を予約する

もう15年ぐらい前だろうか、佐々木かをりさんの「アクションプランナー」を愛用していた時期があって、毎日A5版のアクションプランナーとA5のノートを持ち歩いていた。3〜4年ぐらい使ったかな。(今使っているシステムダイアリーより全然長い期間使ってる)当時住んでいた福岡の天神ロフトにサイン会で来られるとのことで、持っていたアクションプランナーにサインしてもらった思い出がある。溌剌として爽やかな方だった。

果たして、SDはAPの愛用期間を越えるか

手帳歴30年の間に僕なりの手帳術を編み出そうと試行錯誤の結果、結局あまり体裁には拘らずに思ったときにすぐに手帳にメモができる体制を整えることの方が大事という考えに至った。そして情報はできるだけまとめておいた方がよい、と考えるようになったので「手帳は一冊だけ」で、「いつも持ち歩く」ために「小型のシステム手帳」を使うようになった。手帳の中身はアクションプランナー愛用時代からの「バーチカル式」から「レフト式」に変わったけれど(これはGoogleカレンダーと併用することになったのも要因の一つ)、メモの取り方や予定のブロックの仕方などは、「佐々木かをりの手帳術」から学んだことも多い。

特に「タスクの前にチェックボックスを書いておいてタスクが完了したらレ点をつける」というものは完全に習慣化されていて、基本的にどんな事柄もタスクに分解してチェックボックス運用に落とし込んでいる。

予定の立て方も「自分を予約する」という考え方に沿って、逆算式でゴール設定してから直近の「タスクをこなす予定」を立てる、といったスケジュールの組み方で、先々の予定をブロックするようになった。これは意識が高いわけでもなんでもなく、よくよく考えたら当たり前のことかもしれない、と時間管理を行うようになってから思った。たとえば学校行事なんかは年間予定表があって、あらかじめ入学式も運動会も参観日も卒業式も決まっている。その大きな行事にあわせて事前の準備などが決まっていく。個人も同じようにすればいいのだ。

目先のことに追われすぎると大きなことができなくなってしまうので、自分で自分の予定をブロックして(自分を予約する)おく、ということを続けている。これはどちらかというと仕事の予定の立て方でこの考えが役に立っている。

アクションプランナーから離れて15年以上経つので、今ここで書いていることは「佐々木かをり」さんの手帳術からかなり意訳して改変してしまっているかもしれないという気も多少するが、影響を受けたのは間違いない。

アクションプランナーは大判の手帳だしノート的な役割は果たせないので、僕がこの手帳に戻ることはおそらくないけれど、”大きめの手帳で時間管理をしっかりやりたい人”に向いているよい手帳だと思う。