手帳の湖

手帳にまつわる自省録

やらないことを決める

仕事において、何をやるか?と同等あるいはそれ以上に大切なことは、

「なにをやらないか」を決めることだと思っている。

やらないこと。これを最初に決めておくとその後の仕事の指針になり、軸がブレにくくなる。例え話としてぴったりかどうかはわからないが、僕の仕事の例で言うとマネジメントをする上で「仕事を終えた部下に気軽に連絡しない」というのがある。(実は管理職なのです)これはめちゃくちゃ大事にしていて厳格に守っている。先に帰宅した部下や、土日の休みなど、よほどのトラブルや安全に関わること以外は部下に一切連絡をしない、と決めて守っている。あるある話として、部下が帰った後に限って確認したいことが出たりするものだが、そういうのはだいたい次の日に持ち越しても大きな影響はなかったりするので翌日に確認するようにしている。こんなものは上司が背負うべきリスクだ。このルールを課しているのにはいくつか理由があって、仕事のメリハリをつけるということもあるし、本当の緊急時には連絡して即対応できるようにするためでもある。コミュニケーションと仕事の質と効率を高めるため、とも言える。僕自身は世代的にもハードワークを厭わない働き方をしてきたが、それを他人に(特に部下に)押し付けるのは違うと思っていて、昼夜問わず連絡しまくると本当に大事な時かどうかが曖昧になってしまう。これを徹底しているせいか、僕から連絡があるときは一大事だ、と部下たちも認識してくれている。また、できる限り大事なことはお互い就業時間内にコミュニケーションをとっておこう、という文化醸成にもなると思っている。これがとても大事。ちなみに部下からの連絡はちゃんと昼夜問わず対応する。

なんかめちゃくちゃ真面目に仕事論を語ってしまった。できる上司ぶったおじさんの自分語り仕事術の話になってしまったが、この「やらないことを決める」を手帳術に置き換えるとどうなるか。

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やらないことを決めて、それをやらない。

世の中手帳術はたくさんあるけれど、手帳の運用の中でこういうことはやらないよというルールを持っておくのは結構いいと思う。

縛りがあるということが必ずしも良い方向に行くということはないのかもしれないが、ある程度の制限ある中で行う行為には力があることが多いと常日頃感じている。制約と誓約?

僕の手帳ルールでいうと「同時に2冊の手帳を運用しない」がある。手帳好きにはとても厳しく辛い運用ルールを課しているが(書き方が大袈裟なだけで別に厳格ではない)、こういう枠組みを作るといろんな判断がしやすくなる。あと「色分けルールを課さない」もある。これは制限をかけない制限なのでややこしいが、手帳活用においてストレスを感じないためのルールだ。

「手帳」の役割は人それぞれなので身も蓋もないことを言うと堅苦しく考えず好きに使えばいいのだが、仕事においては”やらないことを最初に決める”のはとても大事なので皆さん手帳にメモっておいてください。