モンブラン149

あまり万年筆を使う頻度が高くなく、そんなに所有もしていない。そんな中唯一使っている万年筆がモンブランのマイスターシュテュック149。14C Mニブで70年代製だ。比較対象となる万年筆を持ち合わせていないので使い心地を比べることはできないのだが、非常に書いていて楽しい。インクは純正のMystery Blackを使っている。とくに面白みのない構成だとは思うが、満足して使っている。手帳もそうだしボールペンもそうなのだが自分にとってこれが一番だ、といえるものを探している。万年筆に至っては「いつかは149」とずっと前から思っていて、数年前に手に入れてから万年筆は149しか使っていない。文具趣味人としてはなんとも味気ない蒐集方針かもしれないが、あれもこれも集めるより自分にとっての究極の1本を探したい、と思っていて、満足するものに行き着いたらそれを愛用し続けたい、といった考え方で文具を購入・検討している。

モンブランマイスターシュテュック149。インクの吸入も楽しい。

手帳は約30年かかってシステムダイアリー（SD手帳）にたどり着いたが、（といっても終着駅とも限らない...!）万年筆は延べ使用期間は数年なものの、憧れていた149を手に入れてあっさりゴールを見つけた感じだ。使い始めてああ、これこれ、これがいい、と149に納得してしまったのだ。ペリカンやその他の万年筆にも手を伸ばしたい気持ちもなくはないが、手帳ほどの「もっと最上のものを」を追い求める探究心を万年筆に対して持っていないのでこのまま149を使い続けるぞ、と思っている。

14C Mニブ

手帳は書きたいと思った時にいかにすぐに書き出せるか、を追い求めているので、このモンブラン149は普段持ち歩く手帳の相棒としてはすでに脱落している。手紙や年賀状など家で物書きするときが出番だ。インクをゆったりと吸入する時間も手帳時間ならぬ万年筆時間？文具時間？なんと呼べばいいかわからないが楽しいひとときとなっている。昔はこういうのはめんどくさいとしか思っていなかったが、意外と歳を取ると楽しくなるものだ。年齢関係ないかな。

伊東屋の一本挿ペンケースを使っている

そう言えばシステムダイアリーのリフィルに書きてみたことがなかったので試しに書いてみたら...滲む。

字が下手なのはさておき、字が滲んでいる

写真を拡大して撮ってるので余計にそう見えるかもしれないが、書き方によっては滲んでしまう。

しっかり裏抜けしている

おまけに裏抜けもバッチリ。このリフィルにはMystery Blackのインクはあわない。

普段試し書きなどで使っているのはMDノート。149で文字を書きたい時にちょうどいい。なんか万年筆でだらだら文字を書きたい時に使っている。

モンブランマイスターシュテュック149。万年筆はこれ一本。

いつも持ち歩くシステムダイアリーのお供にはなり得ないな、と再確認できた。

しかしモンブランの149、所有する満足感も高いし万年筆は自分の書きグセによって育っていくところも愛着がわく文具なので、永く使っていきたい。

ちなみに、筆記するときはキャップを外したまま書く派。

ちなみに、キャップレス万年筆もちょっと欲しい。