手帳の湖

手帳にまつわる自省録

fILOFAX Winchester

fILOFAX Winchester(ファイロファクス ウィンチェスター)はおそらく日本で一番憧れられているfILOFAXのモデルだ。The システム手帳。

このウィンチェスターが日本で発売されたのは1984年。これがシステム手帳の大ブームの火付け役となった。日本に初めてもたらされたシステム手帳、ということになっている。数年前にリファインモデルのChesterが発売になり、2016年に復刻版、2021年には100周年モデルが発売になった。

今現在愛用しているシステムダイアリー(SD手帳)が日本初のシステム手帳として国内で発売になったのが1968年(大阪万博よりも前...!)なのでこっちのほうが先なのだけれど。如何せんマイナーな存在だからか。

一方fILOFAXはfILOFAX=システム手帳として辞書にも載る世界的にもメジャーな存在。僕も憧れつつも手に入れる機会がなかったのだが、数年前からシステム手帳回帰を意識する様になった流れでどうしてもfILOFAXを使いたい(所有したい?)、それならWinchesterでしょ!ということで2年ほど前にebayで真っ赤なWinchesterをを手に入れた。ヴィンテージものなので新品同様とは行かないまでも状態は良いほうだと思う。元の持ち主はタバコも吸わないしペットも飼ってないとコメントされていた。

繰り返しこのブログで今はシステムダイアリーしか使っていないと書いている通り、この真っ赤なWinchesterはたったひとつの手帳選びから洩れて眠っている存在だ。コレクション化という名のもとに全く活用の出番がないのでこうやって引っ張り出してきて紹介の場を設けたい。よかったらみてやってください。

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プラスティックのように硬い革。深みのある赤色でかっこいい。

システム手帳に関しては人生初の手帳がサザビーのシステム手帳で、それ以降何度かシステム手帳と綴じ手帳の間を行ったり来たりしつつ、一昨年ぐらいまでは圧倒的綴じ手帳万歳!時代が続いた。それがシステム手帳派に切り替わったきっかけはムック本「システム手帳Style」だ。あのムックはやばい。そりゃシステム手帳欲しくなるわ、という充実した内容。

さて、このWinchester、今はコレクション化してしまっていて出番はない。やっぱり僕にはバイブルサイズはでかかった。でかいし重い。でもかっこいい。これを使いこなしている人はめちゃくちゃかっこいいと思う。fILOFAX使っている人最近見ないな。

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開いた所。ゴールドのロゴが映える。

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裏側。

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リング周り。

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当然「f」のロゴもある。

fILOFAXは以前の投稿で登場したYORKが一番好きなのだが、バイブルサイズはもうひとつMaldenも持っている。Maldenも人気モデル。革が柔らかくて気持ちいい。

ヴィンテージもののfILOFAXを集めている方は世界には多くいるようなので、ebayなどでも多く見かける。今欲しい手帳はないのだが、たまに覗いてみて、知らないモデルを見つけたりして楽しんでいる。僕の持っているこのWinchesterと同じモデルもちょこちょこ見かける。海外のオークションサイトなのでそれなりにリスクもあるが、今のところ嫌な目にあったことはない。英語は苦手なので翻訳ツールの「DeepL」に頼りっぱなし。余談だがこのDeepL、Google翻訳と比べ物にならないほど素晴らしい。

おそらく今後バイブルサイズのシステム手帳に手が伸びることはないが、ミニ6は別。システムダイアリー はリフィルサイズがミニ6よりも好みなので軍配は常にシステムダイアリー なのだが、めちゃくちゃかっこいいモデルに出会ったときはシステムダイアリーの絶対的な弱点、「互換性」を理由に鞍替えする可能性は否めない。今の手帳運用は、ミニ6手帳でもできる運用だからだ。

というわけでfILOFAX Winchesterは時々愛でる存在になっているが、素晴らしいシステム手帳であることに変わりはない。